株式会社ジズコ

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イーソスアイピース___国内ユーザーより


眼前に広がる宇宙...東京都 松谷様

10月5日 : テレビューイーソス13mmを入手した後初めての晴天に恵まれ、さっそく奥秩父に出かけた。いつもの観望地に到着してすぐにテレビューNP101にイーソス13mmをセット、アンドロメダ大星雲をファーストライトの対象に選ぶ。続いてM33、網状星雲、M29、NGC6946と6939の系外星雲と散開星団のペア、30・31・32Cygを含む星野、北アメリカ星雲、そこからM39を経由してケフェウス・とかげ境界付近に至る銀河(天の川)、ガーネットスター、δCep、カシオペア座の散開星団9個、ニ重星団、St2、M34、NGC891、NGC253、NGC288、NGC247、M74、M77を観望。ここで少し倍率を上げてみたくなり、NP101と並べて組み立ててあったビクセンED115Sにイーソス13mmをセット。68倍にしてM74、M77とその周辺の小さな系外星雲5個、NGC254・288・247、M33、NGC891を再度観望。そしてNP101では見ていなかったNGC7662(青い雪玉)、NGC7640、M76を観望した。

イーソス13mmの見かけ視界100°の視野は、「覗いている」という感覚が全くない。目の前すべてが星空である。そして見え味はシャープネス、コントラストともに広角化の影響を全く受けていない。さらに、NP101との組み合わせでは、星はほとんどピンポイントのまま視野から去っていく。ビクセンED115Sだと視界最周辺部でわずかに星像が肥大するが、これは注意をして見ないと気がつかない程度である。

NP101との組み合わせで42倍、これは10cmとしてはコントラストが上がり微光星や星の色や星雲の濃淡が見やすくなる倍率である。それで実視界が2°を超えるのだから、S&T誌のリポートで30cmドブソニアンに使用してスターホッピングと詳細観察の両方をこなすと評されたのも十分に頷ける。

この夜は、望遠鏡のアイピースを取り替えていろいろな倍率で見るのではなく、アイピースはイーソス13mm1個で、鏡筒のほうを2台使って星空を楽しむという、40年星を見てきて初めてのことを行うことになった。

10月6日: 新潟県魚沼に行った。この夜も前夜と同じく鏡筒はNP101とビクセンED115Sの2台を組み立てた。魚沼地方の空は奥秩父よりさらに1ランク上で秋から初冬の対象を堪能することができた。

まずED115Sにナグラーズーム2〜4mmをセットして、天王星・海王星を楽しんだ。イーソス13mmのリポートを書いているが、NP101とビクセンED115Sとナグラーズーム2〜4mmの光学性能のすばらしさも付記しておきたい。

その後は前夜と同じようにイーソス13mmをNP101とED115Sに交互にセットして星雲星団を楽しんだ。観望対象は、観望時間が前夜より1時間ほど後にシフトしたので、前夜見た対象のうちで夏から初秋のエリアのものは除外。反対に前夜見ずにこの夜に見たのは、天王星・海王星の他にはNGC7293(らせん星雲)、ペルセウス座の散開星団3個、IC342、IC356、NGC752、プレアデス、M35、NGC2158、オリオン大星雲とその周辺の星雲星団と重星、火星、NP101とナグラー5・31mmの組み合わせによるカリフォルニア星雲だった。

接近したM35と火星もこの夜の見ものだった。4日に最も近づいていたM35と火星は、この夜にはすでに2°ほど離れていたが、イーソス13mmをセットした NP101では火星の形がわかる倍率で両方が同一視野に入り実に面白い眺めだった。もちろんM35の傍らにある小さな散開星団NGC2158もよく見えた。たとえイーソス13mmと同じ焦点距離と見かけ視界のアイピースがあったとしても、周辺像の悪化が極小のこのテレビュー同士の組み合わせでなければ、火星の形は崩れてしまってM35も星雲状にぼやけてしまうだろう。

今回は観望時間は2夜合わせて4時間半と短かったが、好天と良好な空に恵まれて、イーソス13mmのすばらしさを十分に体感することができた。

10月11日: 日付が12日になってから、富士山にてNP101とイーソス13mmの組み合わせで観望した。前2夜で見た秋の対象をまた楽しんだ後、この組み合わせでは初となる冬から早春の対象、オリオン大星雲とその付近の星雲星団、NGC2024、M78、M79、M41、プレセペ星団、NGC2672-3、M67、M81・82、NGC3077、NGC2976、重星のιOri、δOri、σOriを楽しんだ。

オリオン大星雲の南端には、小三つ星で言うと一番下の星にあたるι星がある。この星は美しい青色の伴星を持っている。NP101+イーソス13mmだと、小三つ星のすぐ北にある散開星団NGC1981から、散光星雲NGC1977、オリオン大星雲、そしてこのι星までを同一視野におさめることができる。周辺像の悪化がないために、視野の端にあるι星のかすかな伴星もはっきりと見える。そして、42倍という10cmでのオリオン大星雲観望としては高めの倍率は、星雲の濃淡のコントラストをくっきりと浮き上がらせる。

散光星雲NGC2024と色の対比が美しい四重星σOriも同一視野に入り、かつ、2024の“燃える木”あるいは“葉っぱ”と呼ばれる様子も、10cmでは良好な光学系でないと難物であるσOriの4星の中で最も暗い星も、高めの倍率と良好な周辺像のおかげでよく見える。  プレセペ星団は、星団を構成する星々の色がわかりやすい倍率で、星団全体がちょうど視野内におさまる。その近くにある小さく暗い系外星雲NGC2672-3も高めの倍率のためによく見える。

M81・82も、二つが同一視野に楽におさまるだけでなく、81の渦巻きの回転方向と82が不規則型であることが双方とも視野の中心にはないにもかかわらずよくわかった。

栃木県宇都宮市 YK様

Ethos13mmについて非常に主観的ではありますが、報告します。使用鏡筒はNP127、倍率は51倍、実視野は1.9度です。視野のほとんど端まで星が「点」です。歪曲収差も少なく、フリーストップで視野を動かしても違和感がありません。惑星を観ていないので詳細はともかく、中心部のコントラストも十分高いようです。しかも、かなりの範囲でシャープネスも保たれています。そしてなんといっても視野は広大です。Naglerが宇宙船の丸窓から覗いていた感覚ならEthosはそのまま肉眼で見ているような感じです。アイレリーフは15mmでアイポイントがややシビアですが、私は双眼なので目の位置はほぼ固定されるためか(しかも星空の背景は黒い)ブラックアウトもそれほど気にならず、何ら問題はありませんでした。ただ、どうしてもアイレンズと眼球の距離が短くなるのでアイレンズが曇りやすくなります。当初はNagler Type5/16mmと比較するつもりでしたが、すぐにやめました。Ethosの見せる絵に魅了されたからです。M31では伴星雲が浮遊している感じがします。M42ではトラペジウムがあれだけはっきり離れて見えるのに視野内に小三つ星が入っています。プレアデスも星がゴチャッとではなく離れた感じで全部視野内に入ります。二重星団も十分離れているのに同一視野です。M13は背景?の星野に周辺が星に十分分離した状態で浮かんでいます。M57も然り。これらは初めての経験でした。

昭和機械製作所の35cmF4ニュートンではパラコアをつけた状態でほぼ周辺まで点像になります。ただし、フォーカスを合わせるためにはアイピースにバレルエクステンダーが必要でした。タカハシのε180(F2.8)はそのままで視野の端まで点像になります(取付にはバックフォーカスの工夫が必要)。驚きました。凄く相性が良いようです。

TVJのHPの記載は誇大広告の類ではありません。唯一「快適なアイレリーフ」という部分に賛同しかねますがEthosは凄いアイピースです。とにかく驚きです。友人と3人と一緒に見ましたが、皆しばらくはその視野に見入って無言になりました。今までとは違う世界の扉が開いたのかもしれません。エポックメーキングなアイピースです。値段以外に購入を躊躇する理由がありません。


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