高性能な天体望遠鏡・太陽望遠鏡・赤道儀・アイピースで、天体観測を快適に。


機材別レポート(ユーザーレポート・雑誌レポート)

テレビュー・ジャパンでは、製品をご愛用いただいている皆様からのレポートを募集しています。
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鏡 筒

TeleVue-NP127

TeleVue-NP101

TeleVue-102

TeleVue-85

TeleVue-76

Televue-60

ソーラースコープ

オライオン 300mm F4
ニュートン

オライオン 200mm F4.4
&ナグラーズーム

オライオン 350mm F4.6

オライオンミラー

オライオンOMC-140

スタースプリッター

アイピース

プルーセル

ラジアン

パン オプティック

ナグラー

ナグラーズーム

イーソス

バローレンズ

パワーメイト

パラコア

ディオプトロクス

ビノビュー

バンドメイトフィルター

エバーブライト
ダイアゴナルミラー

マウント

F2経緯台

GM8赤道儀

G11赤道儀

旧製品

TeleVue-SDF

プロント

レンジャー

コロナドのレポートはこちらです。


巻頭言にかえて…

「編集部に寄せられた一通の手紙」

米国天文雑誌「Amateur Telescope Making Journal」より


私にとってパーフェクトな望遠鏡は、
小型のアポクロマート屈折望遠鏡でした…


まだ若いころ故郷の街で一番大きな望遠鏡を造ったことがあります。そのころ8インチ(20センチ)といえばとてつもない大口径で、私の仲間で見た人はいませんでした。40歳になるまで、4インチ(10センチ)から12.5インチ(32センチ)まで、友達や子供達のためにいろいろな口径の望遠鏡を製作してきました。当時、12.5インチは大望遠鏡の部類で、そうした望遠鏡を所有することがひとつの栄誉でした。

私は今年の6月で73歳になります。これまで天体観測に費やしたのと同じくらいの時間を、望遠鏡の組み立てやコンサルティングなどに使ってきました。望遠鏡造りから離れはや数十年、今ではガラスの研磨やテストに長い時間をかける気力がすっかりなくなりました。ただ、天候が許すかぎり天体観測を楽しみたい気持ちは残っています。

いま、身の回りの所有パーツを見渡すと、10インチ(25センチ)の鏡筒、ミラー、そして12.5インチ鏡筒用の接眼部がありました。ただし、細部のパーツはありません。私がまた望遠鏡の組み立てに意欲を駆られたことをお察しください。ただ、厄介なことに、いずれのパーツも思ったより重量があります。それぞれ、性能の高いパーツばかりですが、時間、費用、労力のことを考えると、今の自分にはできそうもありません。
天文雑誌に掲載されたアポクロマート屈折望遠鏡の広告に注目し始めたのもそのころです。「アポクロマート」という用語は何度も耳にしてきましたがその内容についてはほとんど無知で、どうせメーカー側の売り込み手口だろうくらいにしか考えてなかったのです。そこへ友人に中古の「テレビュー・ジェネシス *」を紹介され、その日の夕方に店頭まで足を運びきました。店にはジェネシスを搭載する三脚がなく性能をチェックできませんでしたが、友人の熱心な薦めで購入を決め家に持ち帰りました。
暇を見つけ自宅の作業場に行き、ジェネシスを手持ちの三脚に搭載するための加工を済ませ、観測のタイミングを待ちました。クリアーな空に恵まれた夜ジェネシス持ち出したとき、屋内でのサイズがまったく想像できないくらいにコンパクトに見えるのは驚きです。20年間以上も使い続けてきた10インチ(25センチ)で観たどの空よりもクリアーに見える。都市近郊に住んでいたため、何年も真剣に観測していなかったからでしょうか。

結局、多くの点でこの小さな望遠鏡に満足しています。少年のころの小型屈折望遠鏡に比べてもジェネシスは携帯性、超広視界、コントラストの点で遥かに優れています。メガネを掛けたままでも簡単に使いこなせ、組立と撤収がまたたく間にできる望遠鏡です。

この望遠鏡を生涯所有していこうと決めた決定的な理由があります。私には44年間連れ添った大切な妻がいます。妻はいつも大口径望遠鏡の巨大な図体に嫌気をさし、私といっしょに観望に出かけることはありませんでした。ジェネシスを手に入れた今、セットアップすればいつも一緒に観望を楽しみ、話もはずんで時間がたつのを忘れてしまいます。

これはアマチュア好みのテクニカルな内容について書いた手紙ではありませんが、ジェネシスが私にとって最高の望遠鏡であることに間違いはありません。私の経験が天体観測を楽しむ人のお役に立てば幸いです。


* 10cm F5 屈折望遠鏡。4群4枚構成。リアレンズ群中にフローライトを採用した、テレビュー社最初のアポクロマート屈折。



プルーセル アイピース


“今まで使ったなかで最もシャープなプルーセルだ。”


Richard Bery, MI(リチャード・ベリー、ミシガン州)

バローレンズ


ビッグバローはまるで光学的に完璧な窓のように、光路上に2倍という倍率以外には何も追加しない。ディフラクション リングを囲むエアリー ディスクはパーフェクトデフォルト、非点収差やコマがない。
どのアイピースでもみごとな光学性能を発揮するだろう。


Alan Dyer/Astronomy Magazine(アラン・ダイヤー、アストロノミー誌)


パラコア


26cmF6.5のニュートン反射で F7.5になるパラコアは、シーイングの良いときの惑星や、直焦点では少しもの足らない時の星雲・星団の撮影に使用して重宝しています。
像も直焦点に遜色ないシャープさです。


神奈川県横浜市 岡澤昭一(Shoichi Okazawa,Yokohama-shi,Kanagawa)




Panoptic 27mm + Paracorr

広告のうたい文句は、大抵の場合、信じないほうが良いのが当たり前。視野周辺までスイートスポットなんて信じられる訳がありません。まあ、話半分だろうと思いつつ、兎に角Panopticとパラコアを組み合わせてピントを合わせてみました。が、私の期待は見ごとに裏切られました。視野ぎりぎりの微光星が点像なんです。視野中心とは極めて僅かに形が異なるとは言うものの、今までのアイピースでは「星」とは思えない像だったのが、正に「星」そのものになっていました。感激しました。ミラーの精度が判らないのですが、少なくとも「広告に偽りなし」ですね。


兵庫県神戸市 小野寺 紀明(Noriaki Onodera,Kobe-shi,Hyogo)

TeleVue-SDF


今から4年前、Tele-Vue SDF(101の前モデル)を手にした頃、折しも、火星小接近の時であった。赤い惑星の白い極冠が印象的であったことを覚えている。
また、日々移動する、火星表面の黒い大シルチス台地を見て、「自転してるんだな〜」と感じたものである。(当時の使用アイピース:2.5バーロー+ナグラー7mm)
今年の中接近の時は、双眼装置を用いて、ぜひ前回確認できなかった地形にチャレンジしたい。
Tele-Vue SDFについては、購入以来4年経過した現在では、同社から高性能な新製品も出てはいるが、基本的に高性能なことに加えて愛着もあり、「購入してよかった。最初の投資は大きかったが、何年も使えたので、結局安い買い物をした。」と思っている。
これからも、2年毎の火星接近の際には、本機で観望していきたい。

東京都世田谷区 手塚英昭(Hideaki Teduka,Setagaya-Ku,Tokyo)




プロント


プロント&パノラミックの一番すばらしい所は、今まで使用してきたどの望遠鏡よりも、観望の機会、時間を飛躍的に増やすことができたという点です。コンパクト、軽量のもたらすメリットは非常に大きく、時間がないときわずか10分でも星を見ようという気にさせられます。私は、他に10インチの望遠鏡を持っていますが、大きい、重い、ということが星を見ることに対して、どれだけ障害になっていたか痛感しました。

神奈川県横浜市 高山 稔(Minoru Takayama,Yokohaka-shi,Kanagawa)




このゴールデンウィークにナミブ砂漠にProntoを持って行ってきました。
Pronto+ショルダーバッグ、F2マウント、三脚セットは、リュックにスッポリと収まるので、海外にいくときも、そのまま機内に持ち込めます。手荷物検査でも一度も中を開けられることはありませんでした。

ナミブ砂漠では5月5日と6日、過ごしました。あいにくと、満月からあまり日がたっていないので、午後10時には月が昇ってしまうのですが、月が昇までの砂漠の星夜はやはり抜群でした。
Prontoにナグラーの9mmをつけて、南十字星からエータ・カリーナ星雲まで流すと、さまざまな星団が飛び込んできます。宝石箱(NGC4755)、NGC4349、4103、そして、視野いっぱいに広がるエータ・カリーナ星雲のすごさ。
"スペースウォーク"の意味がやっとわかりました。

Tele Vueさん、そしてAl Naglerさん。
素晴しいコンセプトの望遠鏡、そしてアイピースをありがとうございます。
これからも、天文ファンのために、良い望遠鏡を作り続けてください。


千葉県市川市 堀越 幸一(Koichi Horikoshi,Ichikawa-shi,Chiba)


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プロントテストレポート "スモールスコープ ビッグスカイ"(抜粋編)
                     ジョン・シブレイ(John Sybrey)


「できるだけ口径の大きな望遠鏡を買いなさい。より淡い対象をより詳細に見ることができるから。」この20年、人にも自分自身にもこう言い聞かせてきた。

「プロント」という小さな屈折望遠鏡が、これまで口径一辺倒だった私を解放してくれた。並みの小口径に何ができるかとも思っていたし、この趣味を突き詰めていけばいくほど大口径に傾倒していくのが当たりまえだとも考えていたからだろう。いずれにしても、この春プロントで数回の観望を経験しただけで、私の中で望遠鏡に関する枠組みが取り払われたことだけは確かだ。


小口径ができること

プロントの光学系は口径70mm、F6.8、焦点距離480mmで、EDガラスが採用されている。手にした瞬間、最高のポータブル・リッチフィールド(広視界)テレスコープだと予感した。

接眼部の合焦機構には観望に適した真鍮のラックアンドピニオンが採用され、繰り出し距離は60mm。つまみを1回転させると25mm可動する。合焦ハンドルの大きさは42mmもあり、ゴムリングが巻かれているため、厚手の手袋をはめた手でも確実に操作することができる。接眼部の動きはこれまで見たどの望遠鏡のものよりもスムーズなうえ、撮影時に使用できる固定ネジも付いている。

鏡筒バンドは黒アルマイト処理が施され、バットハンドル1つで重量バランスを簡単に調整できる。このメカニズムは、プロントを経緯台に搭載するときはもとより、赤道儀で使うときも意外と大切だ。


知らなかった宇宙

まず、プロントと組み合わせて低倍率14x、広視界5°を実現するアイピース「パン・オプティック35mm」を使い、4月のヘール・ボップ彗星のを覗いた。明るいダストテールのほとんどがプロントの広視界に収まり、微妙なイオンテールまで見ることができた。すばらしい。条件のよい夕方には青色の痕跡さえ確認できた。

このような詳細を捕らえることができるのはプロントのコントラストの良さに起因する。驚いたことに、この低倍率で彗星内部のコマ領域を囲むフード構造を捕らえ、ナグラー7mmでは隠れた核から分離する暗い扇形が一目で見えた。口径7センチとしては上出来。

また、パン・オプティック35mmにUHCフィルタを着けて夏の天の川に沿ってプロントを流すと、はくちょう座の北アメリカ星雲に遭遇。それもアイピース視野の半分に余裕で収まっている。プロントを少し南に向けると、一対のベール星雲がある。フィルタなしで夜空に広がる星雲が見えるかどうかを試したが、よく見えた。

一番驚いたのは、やはり天の川で、小口径では決して捕らえることができないと思っていた領域をUHCフィルタを着けて見たときだ。北アメリカ星雲と同じくらいすばらしい星雲の輪の広がりが見えた。

このあたりの天の川を撮影しても、銀河星群の光が星雲の詳細を飛ばしてしまう。ところが、パン・オプティック35mmにUHCフィルタを装置してプロントを覗くと、見えない光の放射がその命を吹き返す。フィルタが空と星の明るさを抑え、星雲の発する光を浮き上がらせるのだ。

プロントを14xという低倍率で見ると、とくに北のカシオペア座からへびつかい座向かって銀河面を漂うHII領域はとても身近に感じられる。

これでプロントの「リッチフィールド テレスコープ」たる由縁がお分かりいただけたと思う。では、倍率の上限はどうだろう。一般的なルールに従えば口径70mmのプロントの最高倍率は168x(20x/口径1センチ)といことになるが、Nagler 7mmを3xバローレンズに差し込み、琴座のイプシロン(有名な二重性)を覗いて見た。2.8"のイプシロン1と2.2"のイプシロン2のディスクは暗い夜空を背景にくっきりと分離した。

今度はうしかい座のイプシロンでテストした。この2.9"の二重性の分離が難しいのは、主星が2.5等星のため、5等星の伴星の光をかき消してしまうからだ。プロントの優秀な光学系とコーティングのよさが140xでの分離を実現したことになる。


肩に背負える宇宙船

おそらく、簡単なセットアップと高い携帯性がプロントを選ぶ主たる理由になるだろう。口径が大きいほどより淡い対象を捕らえることができるのは確かだが、大口径でも質の劣る望遠鏡が高性能な小口径より優れていると言えるだろうか。大口径なら810mmまで何百回となく運用し、星雲星団を探索して期待どおりの見え方を楽しんできた。それでも、造りの良い70mmの屈折望遠鏡「プロント」なら、コンパクトなショルダーバッグの中にアイピースと一緒に収まり、速やかにセットアップできるうえ、まだ経験したことのないマクロの世界を楽しませてくれる。



レンジャーレポート "Better View Desired誌"から(抜粋)


レンジャーの解像度を、口径78mmのEDを使ったとスポッティングスコープと比べてみた。25倍で比較すると、スポッティングスコープの限界解像度の識別距離は16.8メートルだが、レンジャーの場合は18メートルあった。

レンジャーの解像度が従来の上位スポッティングスコープをはるかに越えていることは疑いの余地がない。しかも、対象との距離が遠くなり倍率を上げていくほどに、その差はますます明らかになる。

(レンジャーは同誌で "BestBuy" に選ばれました。)


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