プルーセルを使うメリット
2枚貼り合わせの凸レンズを対称に配置したシンプルな構成と、全面マルチコートによる4面の空気接触面、貼り合わせ面の特殊コート処理、アイレンズの凹面形状などがあいまって、月・惑星など明るい対象を捕えた時に発生するハレーションは極小です。透過率の高さは視野のヌケの良さにつながり、にごりのない色彩感をもたらします。地上観察でも気持ちの良い視界を得ることができます。また、Hα線太陽観察にも最適です。
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外側レンズ面が凹形状
一般的なプルーセルでは、研磨の容易さもあり反対向のレンズ面は平面を採用する例がほとんどです。ナグラーがあえてコストのかかる凹面形状を採用した理由は、視野周辺の非点収差を軽減できる設計を具現化させるためでした。また、凹面形状は平面に比べ逆入射光に強く、惑星など明るい光が瞳から跳ね返ってレンズ面でハレーションが発生することもなく、実使用でのメリットも(光学設計に劣らず)大きなものがあります。
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ディオプトロクス対応
32mm、40mm、55mmの3本はオプションの乱視補正レンズ「ディオプトロクス」をそのまま装着することができます。長焦点アイピースでの補正効果は歴然です。
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最大の実視界を実現
32mm、40mmは1 1/4インチバレルの、55mmは2インチバレルの、それぞれの径で最大の視野環径を有しています。すなわち、それぞれのバレルサイズで最大の実視界を持っているということです。
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ビノビューにも好適
32mm、40mmは1 1/4インチバレルの、55mmは2インチバレルの、それぞれの径で最大の視野環径を有しています。すなわち、それぞれのバレルサイズで最大の実視界を持っているということです。
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徹底した散乱光対策
プルーセル11mmの円筒状の遮光環内壁に設けられた遮光ネジ。光軸状の入射光束は遮光環にカットされますが、軸外光束(特に短焦点望遠鏡の)が内壁に当たる可能性があります。これにより、像コントラストに大きく影響する結像(焦)点近辺での反射光を完全に防止しています。
左の画像はプルーセル40mmをバレル先端から覗いたところ。内部の間隔環に遮光ネジを施し、反射光の低減に大きな効果を上げています(画像は実際より明るくしてあります)。このように、見えないところにも細心の配慮が施されています。
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覗きやすさの追求
8mmから25mmまでの5本は、アイレリーフに応じて見口ゴムの高さを変更していますので、そのまま違和感無く覗くことができます。32mmと40mmは、メガネを掛けたまま覗けるロングアイレリーフを活かす見口となっていますが、特に日中における裸眼での観察では、見口ゴムとの間にスキマができて(特に太陽観察では)支障が生じる場合がありました。
オプションの「アイガードエクステンダー」を装着することで裸眼での観察に最適化できます。なお、55mmの見口は、高さ調整可能な構造になっているので、エクステンダーは不要です。
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