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テレビュー・バンドメイトフィルター ユーザーレポート

Richard Orr/米国コロンビア州

 テレビューのバンドメイト フィルター シリーズの中から、2インチの ネビュスター「BFH-0200」とバンドメイトOIII「BFO-0200」をテストした。
 Tele Vue 85mm屈折望遠鏡、AstroPhysics 155mm屈折望遠鏡、Obsession 18″ドブソニアンを使って比較する。使用アイピースはすべてラジアンまたはナグラー。比較に使用する他社製フィルターは8年前のOIIIフィルターと5年前のナローバンド ネビュラーフィルター。他社製のフィルターが現行のフィルターと同等の性能を発揮することを確認し、客観的な比較テストを行うため、所属する天文クラブ「Howard Astronomical League」から、数多くのネビュラーフィルターを拝借した。
 ターゲットは有名なM97 (ふくろう星雲)、M27 (あれい状星雲)、M57 (リング星雲)、 M42-43 (オリオン大星雲)、M1 (かに星雲)、NGC 6992-6995 (網状星雲)、NGC 6826 (まばたき星雲)、NGC 6543 (キャッツアイ星雲)である。いずれも見て楽しむ程度なら、必ずしもネビュラーフィルターが欠かせない対象ではないが、やはりネビュラーフィルターがその効果を発揮できる対象には違いない。
 つまるところ、テレビューの両バンドメイトフィルターは他のどのネビュラーフィルターよりも優れている。ネビュラーフィルターを検討しているひとは、価格的に多少高くてもテレビュー 社のネビュラーフィルターを候補に入れるべきである。
 当初、恒星の明るさと星雲の違いは従来のフィルターよりも大きいので、バンドメイトフィルターの効果もそれほど大したことはないだろうとたかをくくっていた。数分経過して分かったことは、他社製のフィルターではフィルター効果で背景の星野が犠牲になるのに対して、バンドメイトでは星野も含めた星雲が一様に強調されるということ。そのうえ、バンドメイトでは恒星本来の色も表現される。どうしてこうなるのか分からないが、その違いは決して小さくはない。バンドメイトを通して見る世界は、よりリアルな美的感覚を楽しめる。とりわけ、星雲全体を楽しむには恒星の輝きも欠かせないM42とあれい状星雲でその効果を痛感する。今現在、これまで見てきた中で最高のネビュラーフィルターは、テレビュー社から発売されている2種類の「バンドメイト」である。



B.C./米国ニューヨーク州

 テレビューのバンドメイトOIIIフィルターでM27をテスト視したが、その惑星状星雲の「輝き」に感動した。
 今のところテレビューのOIIIフィルターにはとても満足だし、フィルターを装着しても輝きを失わないたくさんの恒星にとても驚く。それだけでなく、恒星の美しさが心地よく、他社のネビュラーフィルターのように妙に赤みを帯びることもない。私は2インチダイアゴナルにフィルターを装着しているため、アイピースを交換してもフィルターを難なく使い続けることができる。


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