コマコレクター "パラコアタイプ2"
![]() 私はハイスクールの頃、自作ニュートン反射で天体観測を楽しんだものです。ナグラーアイピースは諸収差を取り除くことにより、広視界、フラットフィールドを実現しましたが、放物面鏡のコマ収差は未解決でした。そこで、放物面鏡でも、より完全なフラットフィールドを実現したいと考え、ダブレット(2枚合わせレンズ)を2枚使ったパラコアを設計しました。視野全域にわたって色収差補正を完全に行い、あらゆるニュートン反射で、コマ補正とフラットフィールドを実現します。 ![]() パラコアタイプ2はパラボラ主鏡を持つ望遠鏡(ニュートン反射・ドブソニアン)のために設計された、今までにない眼視、撮影用コマコレクターです。⇒ パラコア誕生のいきさつ |
テレビューアイピースは視野周辺まで非点収差のないことを保証していますが、市場には視野周辺にかなりの非点収差があるアイピースが少なくありません。アイピースの非点収差と主鏡のコマは、いずれも点像が流れるため見分けにくいかもしれませんが、非点収差を確認する簡単な方法があります。アイピースを覗きながら、ピントを前後させてみます。ピント移動で星が線状に直交すれば、そのアイピースには非点収差があります。こうしたアイピースの非点収差はパラコアタイプ2を使っても補正できないのでご注意ください。 望遠鏡の性能をフルに引き出すためにも、周辺の色収差と非点収差の補正において比類ない性能を発揮するテレビュー各種アイピースなど、高性能アイピースをお勧めします。 また、高倍率で光軸上に非点収差がある場合、放物面鏡あるいは斜鏡に原因があります。高倍率で非点収差がなく、低倍率で光軸上に非点収差がある場合、観測者の目に問題があります。低倍率では射出瞳が大きくなるのため、目の問題がより顕著に現れてしまいます。このようなばあい、ディオプトロクスをご検討ください。 |
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ビッグパラコアタイプ2が使える3"接眼部を装備したニュートン鏡筒が市場にないため、3"以上の接眼部へ換装することがビッグパラコアタイプ2を使う前提になります。 ムーンライト社の3.6"超大型接眼部「CXLフォーカサー」の供給がこのほど開始され、ビッグパラコアタイプ2を使用できる準備が整いました。なお、CXLフォーカサーの詳細は、ムーンライト接眼部のページに近々に掲載する予定です。 前例がない超大型接眼部CXLへの換装は、外径φ99mmのドローチューブを収める鏡筒接眼穴の拡張が必要となり、手間のかかる作業になるでしょう。また、CXLフォーカサーの最低プロファイルが110mm(取り付けベース含む)なので、2"クレイフォード式など、ロープロファイル接眼部からの換装では、接眼穴の位置変更の必要性が生じ、さらに面倒な作業になります。これをクリアできれば、取り付けベースは、鏡筒の外径にあわせてムーンライト社で製作/付属するので、簡単なねじ穴穿孔で作業は終了します。 3インチ超の大型接眼部は、イメージングに特化した鏡筒(英オライオン社のAGシリーズなどのアストログラフ)に採用例がありますが、ほとんどのばあい、その径は有効写野の確保や、専用の補正レンズ系の挿入など、光学設計から必然的に導き出されたものでした。ビッグパラコアが3"規格を採用した背景には、2"規格を超えた新たな汎用規格のムーブメントがあります。実際に3"規格のアイピースの登場もあり、機運はゆっくりと、しかも確実に高まってきています。 「ビッグパラコアタイプ2+CXLフォーカサー」は、35mmフォーマットの受光素子を超えるイメージサークルを持ち、3"規格のアイピースへのネイティブ対応など、未来を見据えた仕様です。当然、オリジナル鏡筒の斜鏡を大きなものへ変更しなければ、ラージフォーマットへの対応が不完全なことはお判りでしょう。このように、ニュートン鏡筒を知り尽くしたエキスパートユーザーのために「ビッグパラコア2+CXLフォーカサー」を提案します。 ビッグパラコアタイプ2の外観寸法図 ![]() |
![]() 縦軸の単位は「ミクロン」で、スポットサイズを示します。横軸の単位は「ミリメーター」で、視野半径を示します。 グラフの黄色領域は、その上端が、それぞれのF値で決まるエアリーディスクの直径(ミクロン)を示します。 黄色領域にある右上がりの曲線は、パラコアタイプ2のスポットサイズを表しています(パラコア2は1.15xの拡大効果があるので、F値はそれぞれ F5→F5.7、F4.5→F5.17、F4→F4.6、F3.5→F4.0、 F3→F3.45に拡大されます)。 F5から3.5のパラボラミラーでは、有効視野(φ40mm)の全領域でエアリーディスクよりスポットサイズが小さく、分解能の限界まで見分けられる「ディフラクションリミテッド」の結像性能を達成していることが分かります。F3パラボラとの組み合わせでは、約φ28mmのディフラクションリミットの視野領域が得られています。 右の縦長のグラフで急上昇している線は、パラコア未使用のF3〜F5のパラボラミラーが示すスポットサイズ(下方の黄色領域の上端がF5のエアリーディスクサイズ、縦軸の尺度は最大100ミクロン!)。このグラフから、視野中心を外れると像がすぐに拡散してしまうことがわかります。この“拡散”の原因がコマ収差です。パラコアタイプ2は、焦点距離1200mm以上のパラボラミラーを想定して像面の湾曲を補正します。1200mmより焦点距離の短いパラボラミラーでは、コマ収差が補正される結果、像面湾曲の影響が認められることがあります。 ![]() |
![]() ※アイピースごとのポジションは、製品に添付されたマニュアルにも記載されてます。 |
H. アポジー U47 D2/ アダプター (光路長7.6mm)
税込特価 5,060円 |
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I. アポジー U9000/U16 D7/D9 アダプター (光路長7.6mm)
税込特価 5,060円 |
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J. SBIG STL用アダプター (光路長7.6mm)
税込特価 5,060円 |
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L. キャノンEOS用ワイドアダプター*マウント付(光路長10.5mm)
税込特価11,000円 * アダプターの最小内径は約46mm。ほかに「標準Tリングアダプター」+「EOS用Tリング」の組み合わせでも取り付け可能ですが、内径が約36mmに縮小します。 |
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L2. ニコン用ワイドアダプターマウント付(光路長10.5mm) 税込特価11,000円 |
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M54-1073 54mmカメラアダプター(光路長6.6mm、M54 x 0.75mmオス)
税込特価7,700円 |
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K. 標準Tリングアダプター (光路長1.5mm)
税込特価 5,060円 |
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M. 2" - 2.4"isアダプター (光路長25mm)
税込特価 9,900円 |
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G. 48mmフィルターアダプター (光路長6.4mm)
税込特価 5,060円 |
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O. 1.0mmスペーサー ※ Q-Tの延長チューブと併用します。 税込特価 1,540円 |
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P. 2.0mmスペーサー ※ Q-Tの延長チューブと併用します。 税込特価 1,540円 |
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Q. 6.4mm延長チューブ
税込特価 5,060円 |
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R. 9.5mm延長チューブ
税込特価 5,060円 |
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S. 12.7mm延長チューブ
税込特価 5,060円 |
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T. 25.4mm延長チューブ
税込特価 5,060円 |
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延長チューブ/スペーサーセット(O,P,Q,R,S,Tの6枚セット)
税込特価 19,800円 |
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U. ビジュアル/イメージングシステムアダプター(VISA)
税込特価 15,400円 |
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V. 可変バレル(1 1/4"アダプター付)
税込特価 24,200円 |
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![]() まずは、ビノビューの1 1/4"バレルを外し、かならずビノビュー付属のフラットカプラーを装着し、ビノビュー本体に2x合焦レンズをネジ込みます。それをパラコア付属の1 1/4"アダプターに差し込むことで、2倍合焦レンズの先端がパラコアのレンズ面に接触することなく、パラコアチューナブルトップをどの位置にセットしても、パラコアのレンズをキズつけることがありません。2倍合焦レンズ先端の保護キャップは外すのはもちろん、フィルターを必用とする場合は、2倍合焦レンズの先端ではなく、パラコアの対物側に2"フィルターを装着します。 注意) ビノビューの合焦レンズには、バローレンズなどの拡大光学系を装着せずに、かならず、ビノビュー専用の2倍合焦レンズを使い、かならず、パラコアタイプ2付属の1 1/4"アダプターを介して装着してください。いずれも、パラコアのレンズ面をキズつけないための大切な注意事項です。 |
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